GBPとAUD

   13日はビールメーカの買収が材料となりGBPが上昇していましたが、英CPIー生産者物価指数が予測より弱かったので、イギリスの利上げが後ずれるとの思惑でGBPが売られた。
  一方、アジア時間で発表された中国貿易統計は輸出は予測ほど落ち込んではないものの、輸入は予測より大幅に減り、景気が鈍化しているみなされ、AUDとUSDが下がりました。
   相次ぐFRB理事らの利上げに関する発言で12月の利上げも可能性として低くなった。
   米と英の利上げ後ずれることはUSDとGBPが下がり、米株とAUDが上がることになるはずですが、中国景気停滞観測はAUDと株価にはマイナス材料となりますし、これから続く企業決算結果も株価を左右すると思う。

FX-AUD

1. 8月第一金曜日に発表されたアメリカ雇用統計は予測以上の良い数字になり、早期利上げ(9月の  FOMCでも利上げするのでは?)の思惑でUSDが急上昇した。また利上げすることは企業にとってはマイナス、つまり景気の先行きに良くないのでダーウは下落し、連れられてAUDも下がった。
2.9月の第一金曜日に発表された米雇用統計は予測より良くなかったので利上げが後退するとの考えでUSDが下落;足元の景気が停滞している可能性があることからAUDも下がった。
3. 直近の10月第一金曜日に発表された雇用統計の結果は、非農業部門雇用者数が予測の20万人増加より少なく、14万人に留まった。利上げは12月かそれより後ずれるとの思惑でUSDが下落した。足元の景気に対する不安からAUDも下がった。でも、失業率は予測の5.1%に合致し、景気はそんなに悪くなっていないということと、米国の株価は下がらなかったことでAUDは元の水準まで値を戻した。「利上げは遅くなるかもしれないけれども、利上げ自体は変わらない」と考え直して、間もなくUSDも持ち直し、株価は上げで取引を終えた。  
4. 翌週明けの5日に、前週末の米株が上がったという理由や中国市場が7日まで国慶節の休みでしたことで、AUDがさららに上がった。   
5. 8日からスタートした中国株価は、休み中に上がった米株を吟味しながら上がった。AUDもこの1週間では底固く上がり続けた。